灌仏会(お釈迦さまの誕生日:4月8日)のご案内

4月8日今日のの島原は晴天に恵まれています。

4月8日は仏教を開かれたお釈迦さまがお生まれになられた日です。

先日の4月2日(日)には島原市仏教会主催「花まつり」が4年ぶりに行われ、多くのお稚児さんや参詣者の方々とお釈迦さまの誕生をお祝いしました。

そして、本日がちょうど誕生日にあたる日になります。

快光院においても、花御堂(はなみどう)を設置して、参詣者の方々にもお釈迦さまの誕生をお祝いしていただけるように準備いたしました。

『お釈迦さまの誕生された際、天から神々が降りてきて祝福のために甘露の水を注いだという経典から、生まれたばかりのお釈迦さまをかたどった小像(誕生仏)を、花々で飾った花御堂に祀り甘茶をかけてお祝いします。』

「読んでわかる浄土宗 浄土宗出版」より

上記の説明のとおり、花御堂に祀られているお釈迦さまの小像に甘茶をかけてお祝いをいたします。

今日と明日の二日間、快光院本堂内に御堂を設けておりますので、どうぞお参りお祝いしていただければありがたく思います。

灌仏会(かんぶつえ)

釈尊の誕生を祝う法会。誕生仏に甘茶を灌そそいで遺徳を讃仰する儀式を行う。仏生会、浴仏会ともいい、明治後期になって釈尊降誕会、花まつりと称した。釈尊三大法要の一つ。釈尊が降誕するときに諸天が降りてきて香湯を灌いだという経説に基づく法会(『灌洗仏形像経』正蔵一六・七九六下)。インド・中国では四月八日に誕生仏を車に載せて市外を巡行する行像を行い(『高僧法顕伝』正蔵五一・八六二中)、中国では内殿で仏に香湯を灌ぎ、僧のために斎会をした(『仏祖統紀』三六、正蔵四九・三四六上)。日本では四月八日にさまざまの草花で飾った花御堂を安置して、その中に香湯(甘茶)を入れた灌沐盤を置き、その中央に童形の誕生仏を奉安し、甘茶を頭頂から灌ぐことから灌仏会という。元禄八年(一六九五)に近松門左衛門は『釈迦如来誕生会』を初演し、また歳時記などにも盛行が記されている。明治二五年(一八九二)に慶応義塾演説館で釈迦牟尼降誕会(『浄土教報』一〇五)、翌年に大日本仏教青年会が降誕会(『浄土教報』一四一)を開催した。近角常観は「日本花祭」と題して、同三四年四月八日にベルリンのホテルでの釈尊降誕会を『信仰問題』(附録・三八、文明堂、一九〇四)に記している。近角はじめ姉崎正治、巌谷季雄(小波)、美濃部達吉などが発起人となって花御堂を設けて開催し、当地の新聞社は「花の祭り」と掲載した。以後花まつりとして広く行われるようになった。

「浄土宗大辞典」